
ひとの家で暮らし
ひとの金で喰らい
働きもせず
何もせず
なにひとつできず
実にみじめだ。
24、まわりは皆社会人2年目を『生きて』いる。
こんなはずではなかったと
言葉にしてみると
なんだかすこし違う気がして
どこか奥にしまいこむ。
じぶんの生活をじぶんで賄い
じぶんの暮しをじぶんでしなければ
…誰よりもはやく。
そう、決めて大学進学を諦め
誰も知るものの居ない街に出たのは
18の年だった。
誰もわたしを知るもののない場所で死にたかった。
慎ましやかな生活でも
ひとりで自立せねばならん。
…思いだけが強かった。
仕事のできる女
そうなるはずだった。
…わたしの思いの中でだけ。
実際は…「仕事はできるんだけどちょっとねぇ…」
それがわたしの評価だった。
理想のランクを引き下げたつもりだったのに
それ以下だった。
高卒の初任給以下の暮し。
それでも男に金を渡した。
それでも生まれた街には帰らず
親には時折、金を送った。
姉のように、
親に生活費を払ってもらうような無様な暮しはしたくなかった。
意地だったのかもしれない。見栄だったのかもしれない。
転がり落ちた。
ウソで固めた生活は、いとも容易く崩れ去り
ウソの笑顔も出なくなり、
仕事も僅かな貯蓄もすみかさえ
たった二日でなくした。
常に薬で頭をマヒさせなければ
正気では居られなかった。
小遣い稼ぎのために良俗的でない仕事もした。
だが、わたしは寄生虫だ。
いつも口ばかりが御立派で
そのくせ誰かにしがみついて居る。
わたしは、いつも寄生虫だ。
ひとを不快にさせる、
害虫だったんだ。